御領福祉会が行っている事業の一つは、地域住民の要望により社会福祉法人として頴娃町で始めて認可された御領保育園で当初は御領地区の運営であったが、後に経営不振等により昭和63年に民間に移管された。その後も小子化や過疎化等により園児数が減少し、継続がますます困難な状態となったが、平成2年に社会福祉に熱意と理解をもった現理事長が就任して以来、合理的で効果的な事業運営、業務改善等に努めながら、平成8年4月に県下でも数少ない町内初の保育園併設の老人福祉施設(デイサービス)を設立し、老人介護事業を開始した。平成8年10月からは在宅高齢者への配食事業にも取り組み、介護保険制度の導入に伴っての居宅介護支援事業や在宅介護支援センターを立ち上げるなど、利用者の要望に応えるべく創意工夫を重ねながら地域が求める福祉サービスに取り組んでいる。
保育事業では種々の事業を取り入れながら、市内で1ヶ所の子育て支援センターも運営しながら、平成19年10月からは保育事業の延長として、職員参加のボランティア組織を立ち上げ、町内各小学生徒の安全と安心を確保するため、青色パトロール活動による地域防犯活動を実施し今日に至っている。
保育園と隣接する老人福祉施設では、相互に誕生会などの室内活動やミニ運動会などの活動を重ね、近隣の老人クラブとのふれあい農園、ふれあい運動会、ふれあい遠足など種々の行事を主催し、地域住民との活動も盛んに行われ、6月燈、秋祭り、福祉スポーツ大会など公民館が主催する活動にも積極的に参加し、地域の人々と交流することに努めている。